Why we started「SEVENS MAGAZINE」?

2019.08.16 / Statement of opinion

本当に、なんとなく、オウンドメディアを立ち上げようと考えていた。その理由の一つが、編集者という職業を10年以上続けてきた中で、周囲の状況は大きく変わってしまったからだ。


絶対的と考えていたメディアの価値観は、主にデジタルテクノロジーによって変革されていき、自分がこれまで手がけていた仕事は、過言でなければ“職人的”や“秘伝”だったものが、多くがオープンソースとなってしまったことで、意志さえあれば誰でもできるようになった。


端的に言えばSNSなどでコミュニケーションの方法は多様化し、直接相手に伝えられるようになった。D2C、C2Cで情報を届けられる、つまり即時性で双方向、適切かつ適宜に情報を交換できる時代では、レイヤーが一つ多いメディアの存在意義は揺らいでしまっている。


とは言え、もちろんメディアの存在意義はある。現代でも依然、メディアがメディアを足らしめている、その理由の一つが「中立的」や「信頼性」だと考える(他にももちろん色々ある)。昨今は、フェイクニュースとSNSが協力なタッグを組めることがわかってしまったがゆえに、フィルターバブルによって人に確証バイアスが発生し、さらに拡散。結果「中立性」が欠如した情報が蔓延している。


しかし、本来のメディアはそれぞれにある真実をより高いパースペクティブかつ、フラットに物事を捉え、発信している。ゆえに、我々はメディアを通して世に起きる出来事を抽象的に把握できる。これは、個人では到底できない、如何ともしがたい芸当である。


では、自分には何ができるのか。このモヤモヤした気持ちを「SEVENS MAG」に込めたい。


「SEVENS MAG」のステートメントは「フラットに主観を伝える」ことだ。マイクロメディアだが、あくまで世界をバイアスのない目線で捉えていきたい。コンテンツは至極シンプルなもので、写真で「事実」を、言葉で「出来事」を伝える。ただ、それだけだ。


蛇足ではあるが「SEVENS MAG」に「SEVEN」という言葉が含まれているのは、「SEVEN=7」は世界を表現しているからだ。世界には 「7」つの大陸と「7」つの海があり、1週間は「7」日で、虹は「7」色。そして多くの人間にとって「7」は幸運の番号だ。


このサイトをTAPしてくれた人に、世界の「7」を少しでも届けられるように、淡々と綴って行ければと考えている。


SEVENS MAG

EDITOR IN CHIEF

RYOYA KAITATSU

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